外資系企業で求められる“英語プレゼン”の準備法とは?
- 榊原 @ Nania Studio
- Jun 18
- 4 min read
Updated: Jun 20
外資系企業で働いていると、突然「英語でプレゼンお願いします」と言われる機会が出てきます。プロジェクトの報告、海外チームとの連携説明、社内イベントでの登壇など、場面はさまざま。ですが、英語がそこそこできても、「英語で人前でプレゼン」となると不安になる方はとても多いです。
実際、ご相談いただく方の中でも「英語プレゼンが不安で…」という声は非常に多く、以下のような悩みがよく見られます:
英語自体はなんとかなるけど、プレゼンの構成がまとまらない
スライド資料が「ただの説明書」みたいになってしまう
原稿がないと話せない、話していると緊張して詰まってしまう
日本と外資で違う?プレゼン文化のギャップ
日本のビジネス現場では、資料が詳細すぎる傾向があります。文字だらけのスライド、細かい数値が詰まった表…。それに対し、外資系では「どれだけインパクトを与えるか」が重要視されます。
特に実績・成果報告の場では、「何を、どう改善して、どんな成果につながったか」までを明確に伝えることが求められます。
Excelをメールで送れば済むようなデータを延々と読み上げるのではなく、そのプレゼンを通して何を伝えたいのか、どう聞き手を動かしたいのかという設計力が問われるのです。
明確なメッセージがないプレゼンは伝わらない
多くの人が見落としがちなポイント、それは「結局何が言いたいのか?」がはっきりしていないこと。
英語ネイティブのビジネスパーソンがプレゼン中に頻繁に使うフレーズがあります:
"If there's one thing you takeaway from this presentation, it's this."
つまり、「これだけは覚えて帰ってほしい」。
このようなメッセージをプレゼンの軸に据えることが重要なのです。
また、少し話がそれますが、タイトルとスライドの中身が一致していないプレゼンも非常に多く見られます。私も新卒時代によく先輩から注意された経験がありますが、「スライドに載せるすべての要素に理由があるか?」という視点を持つことで、プレゼンの完成度は格段に上がります。
「伝わる」プレゼンに共通する3つのポイント
印象に残る英語プレゼンには、次のような共通点があります:
① ひとことで言える「メインメッセージ」がある
どんなに内容が充実していても、「結局何が言いたいのか」がぼやけていると印象に残りません。 聞き手がプレゼン終了後に思い出せる一言があるかどうかがカギです。
② スライドは“補足資料”ではなく“ビジュアルで語る”
文字ばかりのスライドは、聞き手の注意を削ぎます。 図・写真・色などを使って、視覚的にストーリーを伝えることで、より強いインパクトが生まれます。
③ 「読み上げ」ではなく「対話する」
台本を読むのではなく、相手の反応を見ながら話す姿勢が大切です。 英語が完璧でなくても、表情・声のトーン・アイコンタクトで印象は大きく変わります。
これら3つのポイントを意識するだけでも、プレゼンの伝わり方は大きく変わります。
私自身の経験から学んだこと
私も20代前半で入社した企業で、チーム内で唯一の英語話者として、英語での報告やプレゼンを任されるところからキャリアをスタートしました。当時は緊張の連続でしたが、その後、30代・40代で複数の外資系企業で部門をリードする立場となり、社内の経営層に対する英語での週次報告、社外のクライアント向けプレゼン、国際イベントでの登壇など、幅広い経験を積んできました。
その過程で痛感したのは、英語の流暢さではなく、「何をどう伝えるか」を整理する力、そしてプレゼンを“設計”する力こそが成果につながるということです。
プレゼンは「英語力」の勝負ではない
筆者はこれまで、グローバル企業でのマーケティング責任者として何度もプレゼンの場に立ち、同時にビデオプロデューサーとしても多くのスピーカーの振る舞いを観察してきました。また、キャリアを積みながら10年以上プロバイリンガルMCとしてステージ登壇のサポートも多数行っています。
だからこそ感じるのは、伝わるプレゼンに必要なのは「英語力」よりも「準備」と「設計」だということ。
弊社nania studioでは、スライドのレビューから話し方のトレーニング、構成の整理まで、クライアントの立場や業界に合わせて細やかにサポートします。
まずは30分の無料セッションから、お気軽にご相談ください。

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